映画『ディガー』を観て、特に印象に残ったのは、ブラック・コメディならではの笑いと、トム・クルーズが演じるキャラクターの独特さでした。
一方で、単純に「面白かった」と言い切るのが難しい、不思議な感覚も味わえた作品です。
今回は、実際に鑑賞して感じたことを3つに分けて紹介します。
※本記事はネタバレなしの感想です。
1. ブラック・コメディ独特の面白さ
まず印象に残ったのは、ブラック・コメディならではの面白さです。
ブラック・コメディは、深刻な状況や不穏な出来事を笑いに変えるジャンルです。そのため、普通のコメディとは違い、素直に笑っていいのか迷うような場面もあります。
私は、こうしたシリアスな笑いが比較的好きなので、本作の雰囲気は刺さるものがありました。
もちろん、ブラック・コメディが苦手な人にとっては、笑いどころがわかりにくかったり、居心地の悪さを感じたりするかもしれません。
しかし、普段からブラック・コメディを楽しんでいる人なら、本作独特の笑いを味わえるのではないでしょうか。
特に「ディガー」というキャラクターのヘンテコぶりには笑えるシーンが多々あり、面白かったです。
2. トム・クルーズの「影の薄さ」が印象的だった
本作でもう一つ印象に残ったのが、トム・クルーズの存在感の意外さです。
ここでいう「影の薄さ」とは、トム・クルーズという俳優そのものの存在感が薄いという意味ではありません。
むしろ、彼が演じる「ディガー」というキャラクターが、普段のトム・クルーズのイメージとは違って見えることが印象的だったのです。
多くの人にとって、トム・クルーズは憧れのスターであり、華やかなイメージを持つ俳優でしょう。
そんな彼が、どこか奇妙で、ヘンテコなキャラクターを演じている。
そのギャップ自体が、本作の面白さにつながっているように感じました。
有名な俳優が出演している作品では、どうしても俳優本人のイメージが先行することがあります。
しかし、本作では、そのイメージとのズレがかえって印象に残りました。
そういう意味で本作の監督アレハンドロ・G・イニャリトゥはトム・クルーズの印象を徹底的に潰した人物であり、そこには彼なりの、”俳優トム・クルーズ”に対する尊敬の気持ちが感じられます。
3. 「難しい」という気持ちが残る作品
本作を観て、私が感じたもう一つのこと。それは、作品を簡単に評価するのが難しいという感覚でした。
面白い、つまらないという言葉だけでは、うまく説明できない。
気持ち悪いような、奇妙なような、それでいて独特の魅力がある。
そんな、これまでにあまり経験したことのない感情を味わうことができました。
もちろん、作品の感じ方は人それぞれです。私が感じたこの独特さを、誰もが同じように受け取るとは限りません。
この気持ち悪さがどこからくるのかは私にもわかりません。もともとブラック・コメディとは少なからず気持ち悪さを感じるものではあるので、その延長線上だったのかもしれません。
しかし、「いやその気持ち悪いってどんな感覚?」と気になった方は是非とも一度映画館に足を運んでいただきたいです。
まとめ:いつもとは違う映画体験を求める人に
映画『ディガー』は、私にとって、ブラック・コメディの面白さと、トム・クルーズの意外な一面、そして簡単には言葉にできない感情が印象に残る作品でした。
万人におすすめできる作品かと聞かれれば、そう簡単には言い切れません。
しかし、普段とは違う映画体験をしたい人や、観終わったあとに独特の感覚が残る作品を求めている人には、ぜひ注目してほしい一本です。
より具体的に、どんな人に『ディガー』がおすすめなのか知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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